衣食住にぬくもりを

「衣食住にぬくもりを」 ~冷え性と学力について~



受験指導を進めながら

現代社会の状況と子どもたちの現状を照らし合わせるということは常時に行っています。


なんでこうなるのかといった根本が

やる気の問題や努力不足だけで解決できないものがほとんどだからです。




気になることはたくさんあるのですが、

その中でも

このところ確信に迫りつつある


冷え性と学力について


簡単にまとめておきたいと思います。


冷え性の要因は

体質のみならず、

生活環境や生活習慣、

取組むことや関わる人などなど

非常に多岐にわたるかと思いますが、

このところ

「冷えやすい」といった方も子どもも増えているように思い、

それが

学力のみならず

日常生活に大きな影響を与えているのではないか

もしかするともしかする

といったあくまで仮説レベルの話です。



なにかというと、

例えば、

イライラや無気力感

涙もろさややるせなさといった

情緒不安定、精神の乱れなるものが、

学習への取組に対して大きな阻害要因となっているケースが非常に増えているように感じるからです。

学習以前にクリアすべき課題をもつ

子どもも家庭も少なくはないということです。


近年始まったことではなく、

過去からも事例は多数あったものだとは思いますが、

このところやけに目につき、頭にも心にもつきます。

これを頭ごなしに指摘したり注意したりしても

よけいに混乱することでしょう。



実は


それらのケースが冷え性と無関係ではないのではないかという仮説を立てています。


体が冷えやすいと心も冷えやすい

心身の燃焼が起こらない



おのずと

最も弱いところに症状が出ます。



もともと心が強くなければ精神状態にでます。

それが体のどこかにも派生します。


冷えが出るときに体で弱い箇所があればそこにでます。

内臓なのか骨なのか筋肉なのか

関節なのか皮ふなのか毛髪なのか

個人によります。

それらが心にも派生します。



燃焼が起こらないと

前向きに離れず

何をやるにも気が乗らない

言い訳探しや不満漏らしに懸命になります。

エネルギーも確かな方向に発揮できないので

活動そのものに統一感が出ず、

何に向かっているのかわからない状態に陥ります。

そうなると「目標を持て」とか「何を目指す?」と聞かれるのが苦痛になります。

「がんばれ!」やら「どうだった?」やら

いわれることに対しても

ほっといてくれとなります。


運動の機会が減り

なおかつバーチャルな世界ばかりが過度に充実するといった時代になりました。

おのずと

混乱や錯覚が

心にも体にも頭にも起こります。


価値基準も判断基準もつくりにくく

情報が入りやすいだけにわかったつもりにもなりやすくなります。



冷え性については

ウィキペディアに概観があります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%B7%E3%81%88%E6%80%A7

参考文献に
佐藤巳代吉 『かくれ冷え症は万病のもと』 文芸社、2007年

も出ています。




冷え性とこれらの関連に心当たりがあれば、


手始めに

衣食住のうち

1つでも

「あたためる」

といった観点から微調整を試みて欲しいと思います。

衣類であれば

特に

★ふくらはぎがひえていないか

(ジャージではなくハーフパンツの中学生は特に要点検)

食であれば

★体を冷やすものをとっていないか

(特に炭酸飲料や野菜ジュースの摂りすぎがないか)

住であれば

★部屋の日あたり具合はどうか
★ふとんの湿度があがっていないか

(山際の方は冷え症が出やすい模様です)



このあたりをチェックして欲しいと思います。

もちろん

早寝早起きや入浴の習慣もプラスに働きます。



要するに

☆冷えの傾向があれば体が温まる手法を取り入れる

これにより、

自律神経のバランスを補正することで


学習への体内環境を整えて欲しいと思います。

(大人であればビールの飲みすぎも×です)



部活動の時間も少なくなるにつれ

走る機会が増えていると聞きましたが、

それが

ただのがむしゃら走になっていないか

この点も気になっています。


深い呼吸ではなく

浅い呼吸で動きも呼吸も乱れた運動ばかりでは

心の状態にもよい影響ばかりではないでしょう。

やらされるから嫌になる

これにもつながります。



有酸素運動は冷え症にはプラスですが、

時間がない中で

がしゃがしゃした運動に走ってしまうのも考えものです。

そこまで見抜いた指導者であれば良いですが、

実際のところは難しいでしょう。



だらだらではないけど

深い呼吸の伴う

適度なウォーキングやジョギングは

解毒と燃焼を同時に行えるものです。

代謝と脳の活性化を同時に引き起こすものです。



部活動以外の時間に取り入れてもよいと思います。

できるだけゆっくりです。

続けられるレベルで行います。



疲れを感じる時こそ行ってみると

体内の流れも体外の流れ(活動への取組)も質の向上が期待できます。


心身が冷えていないか

衣食住にぬくもりが伴っているかどうか

一度、点検補正を試みて頂けたらと思いますm(__)m



2014年11月10日 Posted by走る先生 at 15:34 │Comments(0)

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