予備校の生かし方について




ようやくたどり着きました。

該当する児童・生徒はご参照ください。

予備校の生かし方について

整理しておきます。

・・・


生かし方の前に

この領域に関しては

実は悩みの種でもありました。


その理由を事例とともに挙げておきます。




これまでも夏休み前になると

「予備校に行く」という話が急にありました。

相談ではなくすでに決定の報告です。

軌道修正をしながら学習を進めること
疑問点・不明点は必ず質問すること
大切なことは必ず相談すること

を年度の初めに必ず確認しているものの

相談が抜けて

決定の報告があるのが

予備校の夏期講習です。




理由の多くは

「成績が上がらない」「環境を変えたい」の2つ。

だからこそ

これまでを生かすための策を練る必要があります。



・・・

私には止める権利はないため

そのまま決行に移らざるを得ないのですが、

おおよそのパターンとして3つに分かれます。


1、成果が出る
2、変わらない
3、つぶれてしまう



の3つです。


それが個々によって非常に大きく異なるため

相談という手続きを求めていました。



ですが

なかなか改善がないため

今回の記事をまとめようと思った次第です。


それぞれのパターンについて書いてみます。



予備校を反対しているわけではないです。

むしろ

すごい生徒がきたなと思われるくらい頑張ってほしいです。



続けます。




1、成果が出る

これは非常に少数です。
シャロームからの生徒では過去におりません。

(今年は手を打ったのでいるかもしれません)

そのため最後に生かし方としての観点を挙げておきます。

成果が出る生徒のタイプを挙げるとすれば

☆自分ベースで受講できる生徒
☆情報処理能力に長けた生徒



となります。


どうしても一斉授業重視の体制下では

その内容に「はまるレベル」が個人によります。

どはまりの場合も全く空振りの場合もあります。

浮きこぼれと落ちこぼれが出やすくなります。

多くの学校ではそれが行われています。



そのため授業を受けながら

目耳に入る情報が

自分にとって

どこまで重要なものなのかがすぐに理解できる生徒であれば

すぐさま

復習と捉えるか
予習と捉えるかを見分けることができます。

さらには

気を抜いてよい時とそうでない時をも見分けるでしょう。

実際にこういった優秀な生徒はいます。


そのため



予備校活用の成果が出る条件は

☆自分ベースで受講すること
☆情報処理をうまく行うこと


となります。



・・・




2つ目の変わらない生徒について

実はこれがほとんどです。


まさに勉強!というような

その空間に浸ることはできても


その中から自分に必要なものをピックアップして

自分の課題に適合させていくことが難しいからです。



教室はきれいすぎて
授業もきれいすぎて
いごごちはよすぎると


強い意志を持たない限り

子どもたちのエネルギーは出にくくなります。

さきほどの自分ベースではなくなってしまうからです。

先生主導になってしまうからです。


夏休みが終わり

予備校を選んだ生徒たちの成績がその成果を証明します。

9月、10月、11月となかなか変わらない。

という結果が出ます。

変わらない生徒の大半が「依存型」及び「不安型」だからです。

自分だけの考えで取り組んでみた経験がない生徒です。


どうしようどうしようと

生徒本人もしくは保護者の心理が不安になり


何かにすがりたくなる。

でも二見先生は忙しいからムリだ



今の環境を生かそうとしないのです。

そのような心理や言動は

全てにおいて一貫しているため

2つ目の変わらない生徒が第1に行うべきことが

勉強とは異なるものだったりします。

そのため面談という機会を設けています。

また

私がメンタルケアカウンセラーとメンタルケア心理士の資格を取った理由でもあります。

実際のところ資格は関係ありません。

ジャンルを問わない過去からの礎を基に対話を通じていまやるべきことを探り出すだけです。


・・・




3つ目のつぶれてしまうタイプについて

これにはさらに2つに分かれます。


すごくまじめな生徒と

すごくふまじめな生徒の2種類です。


前者のまじめな生徒はかけもちを選びます。


どちらもがんばります。

でも時間や体力が足りず破綻します。

やろうとはしたものの

いずれも中途半端になり嫌になります。


忙しくてやってませんというのも

やっていないことを指摘されるのも

本人のストレスになり

ますますやらなくなります。

成績は落ち始めます。


予備校に要因があるわけではありません。

整理を怠った過去に要因があります。





後者のふまじめな生徒に関しては簡単です。


予習にも復習にも取組まずに授業に臨みます。

その教室にはそれなりにできる生徒が集まります。

(そのそれなりにできる生徒がその後合格実績を書く生徒たちです)

「どうせオレなんて」というパターンにはまります。


やればできるという思考を養えず

やってもできないという考えが脳に焼きつくのです。


転塾を選ぶ生徒の中に多いです。

両立はできるという考えを持てない生徒のため当然といえば当然です。


中には受験結果の報告にきてくれる生徒もいますがごくごく僅かです。

なぜならば

成績を下げ、志望校を下げ、成長の機会ものにできなかったケースがほどんとだからです。



実のところ

「やっぱりここで学ばせて下さい」と

戻ってくる生徒もいます。

一旦話し合いです。


そのような生徒の退塾時には


「かけもちは向こうに失礼です」

「次の先生を信頼して最後までがんばりなさい」

と声をかけて送りだすためです。

また

もう一度現状理解から始めるのは非常にエネルギーがいるからです。



・・・

ざっとではありますが、

タイプ別に見てみました。



非常にイメージできると思います。

事実だからです。




予備校は集める場所です。

個人塾は育てる場所です。




予備校はビジネス寄りであり

個人塾は教育塾を兼ねています。




予備校は効率を基め

個人塾は本質を追究します。



予備校は先生主導が大半ですが

シャローム学園は生徒主導でまずやらせます。



中身が大きく違います。

結果もそれに準じます。

となると

やはり生徒のタイプを分析し

生かし方を考えておく必要があるわけです。

・・・




中学時代ではありませんが、

私も高3~浪人生時代に予備校に通っていました。



やはりさすがの授業をしてくれます。


でも1コマをモノにするための前後の勉強は非常にハードでした。

ですが良い経験になりました。

予備校がなければ大学には合格できなかったと思います。




浪人時代の友人たちは口を揃えて言います。

「自習室が良かった」と。

これが本質だと思います。



授業はきっかけです。

個人学習が本番です。



授業を受けている時に成績が上がっているわけではありません。

成績を上げるのは紛れもない自身で取り組んでいる時です。

主体性が現れている時です。



そのうえで質問ができ、相談ができ



できる限りすっきりとした状態で最後まで走りきれる生徒が



「自分の納得」という意味での成功をします。





成長のための勉強と
成績のための勉強は

同じライン上にある必要があります。




教わることでは弱くなります。
学ぶことで強くなります。



聞いて納得、見て納得は他人のもの

やって納得で初めて自分のものになるからです。


チャンスを探しに出向く行為は非常に大切です。




といった意味でも

予備校に出向くのであれば

これまで関わったことのない




先生や他校の生徒と言葉を交わしてみて下さい。


考え方の引き出しを増やすことに全力を注いてみて下さい。


そこで得たネタを家に持ち帰って


では独りになった時に何ができるのかを考えてみて下さい。





人間は「やりなさい」よりも「考えなさい」ということで伸びるようです。

これは世代を問いません。



「やりなさい」よりも「何時からやるの?」という問の方が受け入れやすいようです。


ちょっとしたことが好結果につながることが良くあります。




誰しも普段見落としているものが必ずあります。





天王山の夏と良くいわれますが、

暑さが厳しい季節だからこそ

冷静な情熱で取り組む精神が必要になります。




生かし方は個々で異なります。

予備校を活用する生徒で整理ができていない場合はご相談下さい。





追)

2008年の就活生のころ

みなさんもご存じのS予備校を受けました。


受験生の健康サポートやイベント企画などがやりたいといった

他の学生とは異なるアピールで

人事担当者の興味を引き続け、

最終試験(社長面接)までいきました。

が、

扉を開けて社長を前にした瞬間

岡部の自然から学んだ野生の勘が働きます。

「いまは引くべきだ」と。

シャローム学園を引き継ぐ少し前の出来事でした。

あと一歩で予備校講師になっていました。

シャローム学園は予備校ではありません。

道場です。



2016年07月31日 Posted by走る先生 at 11:49 │Comments(0)

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