8/20(土)野童いなか塾(報告)
童仙房でお世話になった辻さんから開催報告を頂きました。
ご参照頂けたらと思います。
来年は日程・行程を少し早い時期から準備をしたいと思います。
以下、文面そのままです。
・・・・・・
みなさま 野童いなか塾(第12回)「童仙房ミュージアム」の開催報告です(辻)。
8月20日(土)午後の日盛り(13:30~16:30)に、
野殿・童仙房生涯学習センター
(旧小学校のことですが、今後はこの名称を優先的に使用したいと思います)
と周辺散策路を会場として開催し、
参会者は子ども12名、大人14名、計26名(スタッフを含む)でした。
自然体験・創作活動「山野草アートを作ってみよう!」では、
院生のYさんの進行で、
センターから徒歩7分の採集地点(渓流沿道)から持ち帰った山野草を使い、
創作活動に取り組みました。
ふりかえりアンケート(回収17名分、項目チェック式、複数選択あり)では、
「おもしろかった」15「ためになった」4「むずかしかった」4「やさしかった」4「またしてみたい」7という回答結果でした。
「その他」の記述欄には、
「山野草の事についてもっと詳しく知りたい」
「楽しかったので、ぜひまたしてみたい」
「意外とみんな独創的だった」
「新しいものを生み出す力をみがきたい」などの記述がありました。
この体験創作活動には、
NPO法人自然観察指導員京都連絡会〈略称:noi-Kyoto(ノイ・キョート)から、
理事長のSさんをはじめとする3名のアドバイザーに参加していただき、
「触らないほうがよい植物」についての事前説明をしてもらいました。
また、創作活動とのかかわりでは、
センターへの帰路、
この時期の「色もの」植物(花物)についての実物紹介があり、
この紹介を聞いて実物を持ち帰った参会者の
みなさんが、
「童仙BOY」
「アラベスク文様」
「午後のお茶会」など
色彩豊かな作品を生み出してくれました。
作品の「台座」に使用したのは、童仙房の山林から切り出された原木の輪切りです。
これは、野殿童仙房生涯学習推進委員会長のSさん(童仙房区長)がお盆のさなかに
手間をかけて裁断・提供してくださったもので、会場では原木の香りも楽しむことができました。
できあがった作品は、センターの玄関ホールに特設コーナーを設けて展示しました。
このように、童仙房のもつ学習資源を最大限に活用して、参会者の目や耳
だけでなく、五感全体に働きかけてみようという催しは無事終了しました。
さて、「モンゴル高原生活展示」(資料提供:国立民族学博物館「みんぱっく」)が
どうであったかについてもふりかえっておく必要があります。
アンケートへの回答結果は「アート」の場合とほぼ同じでしたが、
「何のために展示するのかわからなかった」という指摘もありました。
これはやはり「展示」の意図を十分にお伝えできていなかったということだと思います。
主催者としては、モンゴル高原の生活文化(とても色彩豊かなものです)の一端に触れていただくことで、
「童仙房高原」に育った生活文化の独自性を、そこで生活する住民のみなさんに、
自ら発見してもらえないだろうか、という期待がありました。
これはしかし、主催者の力不足で、
展示を見るために足を運んでくださる方が少なく、実現しませんでした。
今回の「ミュージアム」展示の反省点の一つだと考えています。
そのような反省を踏まえながらも
①院生のYさん(京大・生涯教育学講座)に加わってもらったことで、
自然体験活動の奥行が広がったこと、
②焼津の二見さんご一行に加わってもらったことで、
参会者のはばが広がったこと、
③体験活動と展示とを組み合わせることで
野童いなか塾の新しい展開が生まれたこと、
を成果としてあげておきたいと思います。
なお、
野童いなか塾という学習の場は、
野殿童仙房生涯学習推進委員会を母体にしているとはいえ、
近年は毎回のことになりますが、
「ふれあい土曜ひろば」のスタッフのみなさん、
N家とK家のみなさん、
Hさんをはじめとするボランティア活動家のみなさん、
生活クラブ生協大阪さんなどのご支援なしには、全く成立しえないものです。
そのことを銘記しつつ、今回の報告を終了させていただきます。
最後まで読んでいただいて本当にありがとうございました。
辻 喜代司
京都大学教育学研究科研究員
ご参照頂けたらと思います。
来年は日程・行程を少し早い時期から準備をしたいと思います。
以下、文面そのままです。
・・・・・・
みなさま 野童いなか塾(第12回)「童仙房ミュージアム」の開催報告です(辻)。
8月20日(土)午後の日盛り(13:30~16:30)に、
野殿・童仙房生涯学習センター
(旧小学校のことですが、今後はこの名称を優先的に使用したいと思います)
と周辺散策路を会場として開催し、
参会者は子ども12名、大人14名、計26名(スタッフを含む)でした。
自然体験・創作活動「山野草アートを作ってみよう!」では、
院生のYさんの進行で、
センターから徒歩7分の採集地点(渓流沿道)から持ち帰った山野草を使い、
創作活動に取り組みました。
ふりかえりアンケート(回収17名分、項目チェック式、複数選択あり)では、
「おもしろかった」15「ためになった」4「むずかしかった」4「やさしかった」4「またしてみたい」7という回答結果でした。
「その他」の記述欄には、
「山野草の事についてもっと詳しく知りたい」
「楽しかったので、ぜひまたしてみたい」
「意外とみんな独創的だった」
「新しいものを生み出す力をみがきたい」などの記述がありました。
この体験創作活動には、
NPO法人自然観察指導員京都連絡会〈略称:noi-Kyoto(ノイ・キョート)から、
理事長のSさんをはじめとする3名のアドバイザーに参加していただき、
「触らないほうがよい植物」についての事前説明をしてもらいました。
また、創作活動とのかかわりでは、
センターへの帰路、
この時期の「色もの」植物(花物)についての実物紹介があり、
この紹介を聞いて実物を持ち帰った参会者の
みなさんが、
「童仙BOY」
「アラベスク文様」
「午後のお茶会」など
色彩豊かな作品を生み出してくれました。
作品の「台座」に使用したのは、童仙房の山林から切り出された原木の輪切りです。
これは、野殿童仙房生涯学習推進委員会長のSさん(童仙房区長)がお盆のさなかに
手間をかけて裁断・提供してくださったもので、会場では原木の香りも楽しむことができました。
できあがった作品は、センターの玄関ホールに特設コーナーを設けて展示しました。
このように、童仙房のもつ学習資源を最大限に活用して、参会者の目や耳
だけでなく、五感全体に働きかけてみようという催しは無事終了しました。
さて、「モンゴル高原生活展示」(資料提供:国立民族学博物館「みんぱっく」)が
どうであったかについてもふりかえっておく必要があります。
アンケートへの回答結果は「アート」の場合とほぼ同じでしたが、
「何のために展示するのかわからなかった」という指摘もありました。
これはやはり「展示」の意図を十分にお伝えできていなかったということだと思います。
主催者としては、モンゴル高原の生活文化(とても色彩豊かなものです)の一端に触れていただくことで、
「童仙房高原」に育った生活文化の独自性を、そこで生活する住民のみなさんに、
自ら発見してもらえないだろうか、という期待がありました。
これはしかし、主催者の力不足で、
展示を見るために足を運んでくださる方が少なく、実現しませんでした。
今回の「ミュージアム」展示の反省点の一つだと考えています。
そのような反省を踏まえながらも
①院生のYさん(京大・生涯教育学講座)に加わってもらったことで、
自然体験活動の奥行が広がったこと、
②焼津の二見さんご一行に加わってもらったことで、
参会者のはばが広がったこと、
③体験活動と展示とを組み合わせることで
野童いなか塾の新しい展開が生まれたこと、
を成果としてあげておきたいと思います。
なお、
野童いなか塾という学習の場は、
野殿童仙房生涯学習推進委員会を母体にしているとはいえ、
近年は毎回のことになりますが、
「ふれあい土曜ひろば」のスタッフのみなさん、
N家とK家のみなさん、
Hさんをはじめとするボランティア活動家のみなさん、
生活クラブ生協大阪さんなどのご支援なしには、全く成立しえないものです。
そのことを銘記しつつ、今回の報告を終了させていただきます。
最後まで読んでいただいて本当にありがとうございました。
辻 喜代司
京都大学教育学研究科研究員