『みかづき』(集英社)読了しました。

『みかづき』(集英社)

ようやく読了しました。

『みかづき』(集英社)読了しました。


あれこれ掻き分けながらの読書はおよそ半年かかりました。

(まして現実直視・直球型のため小説などめったに読むことはないのです…)

正直なところ物語の中身の激動がただただしんどかったです。

私が選ばないであろう教育展開が立て続けに登場するのですが、それでも3点は大いに参考・共感に至りました。
概念・理念・想念の確信化が1つでもあれば1冊の読書は成功でしょう。

表現は変えてありますが、以下3点です。
解釈のずれはどんまいで。

1、 学習塾はどうしてもビジネスとしてみられてしまうという点
2、 結局は自立を育てるしかないという指針から手法を練るしかないという点
3、 どこかが必ず欠けているから新たな策を出していくしかないという点


1はやむをえないのかもしれませんが、それでも塾の教育機関としての確立を目指したいです。学校でも家でもできないことをやれば良いのですから。全てではないのかもしれませんが各種スポーツクラブ、道場とてやはり教育機関でしょう。現に“塾教育”という用語で研究を進めている先生もおられます。小さな塾で本当に頑張っている先生方にもたくさんおられます。「どうせ金儲けでしょ」っていわれるのはやっぱりしんどいです。

2はそのまんまです。医療機関とて同様です。

3ゆえのタイトルに納得しました。何かを極めようとすれば自ずと起こる「みかづき理論」ですが、ことにランナーなどは必ずと言っていいほど未練を抱えながら現役を終え、世を去ります。全てを達成しきれないがゆえに余韻を残すのでしょう。完全燃焼を目指すが故に余地に気づいて完結しないのでしょう。

1点新たな事業を検討中です。
設定が難しいですが経済的な事情を理由に塾に通えない子たちの受け皿をつくりたいと思っています(物語からのパクリです)

総じて
アスリート的な視点もオーラもバンバン放つ名著でした。

背後には早慶戦、いや慶早戦?が…

著者は大学の先輩にあたる森さん、
手がけたのは小中高の同輩にあたる旧姓H本さんです。

岡部図書館に寄贈させていただきました。

長編でエネルギーを要しますが、
ぜひお読み頂けたらと思います。



2017年03月08日 Posted by走る先生 at 13:04 │Comments(0)

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